グラスの向こうに見えるありふれた日常は、はたして現実なのか虚妄なのか。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
お互いに、相手が自分の事を意識しているように感じてた。
社内行事の打ち上げだったろうか、みんなで飲みに出て何件か飲み歩いた。
何件目かで、ふと気付くと二人だけになっていた。
別に示し合わせたわけではないのに。
翌日が休みだということを良い事に、明け方まで二人で飲んで、
そのまま、ホテルに泊まった。
昼まで眠った後、昼食をとりがてらそれぞれアパートに着替えに行き、
その日の夜も、同じホテルで過ごした。
翌朝、彼女が出た10分後にチェックアウト。
会社に行くと、いつものように「おはようございます。」と
彼女が挨拶をくれる。
僕達の社内恋愛の始まりである。
社内恋愛は、二人だけの秘密の共有意識があり、何かの共犯者にでも
なったような気分で、普通の恋愛とは違った面白さがある。
秘密を周りに知られない為にお互いの部屋には行き来せず、
二人で密会用のマンションをひとつ借りて逢う事にした。
「社内恋愛の経験はありますか?」というアンケートでも

約半数が経験している。
やっぱりみんな、周りが知らない関係にドキドキする。
仕事とプライベートのギャップが楽しい。などと思っているようだ。
しかし、いつかはバレる。必ずバレる。
男女の中にすこぶる敏感な女子社員というものはどこの会社にもいるものだ。
大抵、そういう女子社員に感づかれてしまう。
僕達の場合もそうだった。
上手く芝居をしているつもりでも、なぜか解ってしまうらしい。
結婚するつもりなら、バレるまえに公表した方がいい。
たとえ、バレないにしても、
最初は、付き合ってることを気付かれないよう一生懸命になるが、
そのうち、スリルのある社内恋愛ゲームのために、
付き合っているんじゃないかと思えるようになったりする。
そうなる前に、結婚するか別れるかの決断をしたほうがいい。
人は恋をすると、虚構と現実の狭間をさまよい始める。
そして、その中で繰り返される恋愛遊戯はいつか必ず、
気にもとめていない景色の中を何気なく流れて行く時間とともに
終幕をむかえる。
PR
この記事にコメントする